「秋冬は野菜が取れすぎないでしょ?」
大間違いです
秋に種を蒔いた葉物野菜たち、まるで約束でもしたかのように一斉に収穫期を迎えます。
9月下旬:「小松菜の芽が出た♪可愛い」
10月中旬:「順調に育ってる」
11月上旬:「そろそろ収穫…あれ?全部一緒に大きくなってる」
11月中旬:「毎日葉物。朝も昼も夜も葉物」
11月下旬:「もう緑色見たくない」
秋冬野菜の恐ろしいところは、寒さで成長が遅い分、収穫期が長く、じわじわと攻めてくること。
春夏野菜が短期集中型の激しい攻撃なら、秋冬野菜は長期戦の持久戦。気づけば12月も1月も2月も、ずっと葉物と向き合っている。
「冬は家庭菜園お休みでしょ?」
いいえ。秋冬野菜は11月から3月まで約5ヶ月間、途切れることなく収穫期が続きます。
今回は、秋冬野菜の「取れすぎ対策」を徹底解説。鍋だけじゃ乗り切れない地獄から、あなたを救います!
秋冬野菜の収穫カレンダー:終わりなき葉物の波
まず、敵(野菜)の攻撃パターンを把握しましょう。
見てください、この恐ろしいスケジュール。
11月:小松菜、ほうれん草、水菜、春菊、白菜、大根、ブロッコリー全員集合
12月:全員継続+ネギ参戦
1月:まだ続く
2月:まだ終わらない
3月:やっと終わる(でも春野菜が始まる)
つまり、11月から3月まで約5ヶ月間、ノンストップで何かしらの野菜が収穫期。
「冬は休める」という幻想、捨ててください。
1. 小松菜:緑の波状攻撃(11月〜2月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:9月〜10月
- 収穫開始:種まきから30〜40日後
- 収穫ピーク:11月〜2月
【取れすぎレベル】★★★★★(葉物の王者)
小松菜、種まきから約30日で収穫できる超スピード野菜。
「早い!便利!」と思って30株分の種を蒔いたあなた。
1ヶ月後:全部が一斉に収穫期
しかも寒さに強いから、霜が降りてもへっちゃら。12月も1月も2月も、ずっと畑にいます。
【11月の小松菜地獄】
11月1日:「わーい!5株収穫♪」
11月3日:「また5株」
11月5日:「まだ25株残ってる…」
11月10日:「毎日おひたし」
11月20日:「もう緑色見たくない」
12月:「まだ畑にいる…」
【家族の反応】
1週目:「新鮮な小松菜!美味しい!」
2週目:「今日も小松菜?」
3週目:「…また?」
4週目:「小松菜以外が食べたい」(涙)
【対策1:冷凍保存(最強の味方)】
小松菜は冷凍保存に向いてます!これが救い。
冷凍方法
- たっぷりの湯で30秒〜1分茹でる
- 冷水に取る
- ぎゅっと水気を絞る(超重要)
- 使いやすい長さにカット
- 1食分ずつラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて冷凍
保存期間:1ヶ月
使い方の魔法 凍ったまま味噌汁にポンッ。凍ったまま炒め物にポンッ。解凍不要。
朝の味噌汁で「野菜がない!」という時、冷凍小松菜があれば人生が変わります(大げさ)。
【対策2:生のまま冷凍も可能】
「茹でるの面倒…」という方へ。
生冷凍の方法
- よく洗う
- 水気を拭く
- 食べやすい大きさにカット
- ジップロックに入れて冷凍
注意:生冷凍は茹でてから冷凍より食感が落ちます。でも時短優先ならアリ。
【対策3:大量消費レシピ】
①小松菜のナムル(作り置きの神)
材料(小松菜1束分)
- 小松菜:1束(約200g)
- ごま油:大さじ1
- しょうゆ:小さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/2
- にんにく(すりおろし):少々
- 白ごま:大さじ1
作り方
- 小松菜を茹でて水気を絞る
- 3cm幅にカット
- 調味料を全部混ぜる
保存:冷蔵で3〜4日
1束ペロリと食べられます。でも毎日だと飽きる。
②小松菜の塩漬け(即席漬物)
作り方
- 小松菜を3cm幅にカット
- 塩を振って揉む(小松菜200gに対し塩小さじ1)
- 重しをして30分
- 水気を絞って保存容器へ
保存:冷蔵で3〜5日
ご飯のお供に。でも毎日だと(以下略)。
③小松菜チャーハン
小松菜をザクザク切ってチャーハンに。1回で1束使える。シャキシャキで美味しい。
でも週3回チャーハンは飽きる。
④小松菜スムージー
小松菜+バナナ+牛乳+はちみつをミキサーでガーッ。
健康志向の方向け。でも毎朝グリーンスムージーは…心が折れる。
【対策4:近所への配り方】
喜ばれる量:1〜2束
NGパターン
- 5束も6束も渡す(相手も困ってる)
- 泥だらけで渡す(洗う手間)
現実 近所も小松菜育ててる。配り先がない。全国の家庭菜園愛好家、同じタイミングで同じ野菜を育ててる。
絶望。
2. ほうれん草:甘い誘惑の罠(11月〜2月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:9月〜10月
- 収穫開始:種まきから40〜50日後
- 収穫ピーク:11月〜2月
【取れすぎレベル】★★★★★(寒締めの魔力)
ほうれん草、寒さに当たると糖度が上がります。
「寒締めほうれん草、甘い!美味しい!」
そう、美味しいんです。でも毎日ほうれん草は辛い。
【寒締めの悲劇】
12月上旬:「霜に当たったほうれん草、甘い!感動!」
12月中旬:「毎日おひたし」
12月下旬:「また胡麻和え」
1月:「もうほうれん草飽きた」
2月:「まだ畑にいる…なぜ…」
寒さに強すぎるのも考えもの。
【対策1:冷凍保存】
小松菜と同じ方法で冷凍可能。
冷凍方法
- 茹でる(30秒〜1分)
- 冷水に取る
- 水気を絞る
- カット
- 小分け冷凍
保存期間:1ヶ月
【対策2:ほうれん草のバリエーション】
同じ料理ばかりだと飽きるので、曜日で変える。
月:おひたし
火:胡麻和え
水:ナムル
木:バター炒め
金:味噌汁
土:「ほうれん草休み」
日:ほうれん草カレー
でも2ヶ月続くと、もう限界。
③ほうれん草のキッシュ
ほうれん草+卵+生クリーム+チーズ。おしゃれ。でも作るの面倒。
④ほうれん草のグラタン
ほうれん草+ホワイトソース+チーズ。これも面倒。
結局、冷凍保存が最強という結論。
3. 白菜:巨大野菜との戦い(11月〜12月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:8月〜9月
- 収穫開始:種まきから70〜90日後
- 収穫ピーク:11月〜12月
【取れすぎレベル】★★★☆☆(量より質の問題)
白菜、取れる本数は少ない。でも1玉が2〜3kgある。
これが問題。
「白菜1玉あればしばらく大丈夫」
→ 2人家族だと1週間以上かかる
→ 3玉採れた
→ 3週間白菜生活
→ 絶望
【白菜の現実】
11月10日:「白菜収穫!重い!2kg!」
11月11日:「白菜鍋」
11月12日:「白菜鍋」
11月13日:「白菜鍋」
11月14日:「白菜炒め(飽きた)」
11月15日:「白菜サラダ(もう無理)」
11月16日:「まだ半分残ってる…」
【対策1:冷蔵保存】
保存方法
- 新聞紙で包む
- 立てて冷蔵庫の野菜室へ
- 外葉から使う
保存期間:2〜3週間
白菜は長持ちする。これが救いであり、呪いでもある。長持ちするから、ずっと冷蔵庫にいる。
【対策2:カット冷凍】
冷凍方法
- 食べやすい大きさにカット
- サッと茹でる(30秒)
- 水気を切る
- 小分けにして冷凍
保存期間:1ヶ月
凍ったまま鍋に。冷凍すると食感は落ちるけど、鍋なら問題なし。
【対策3:白菜の大量消費レシピ】
①白菜のキムチ(本気の保存食)
材料(白菜1玉分)
- 白菜:1玉
- 塩:適量
- キムチの素:市販品
作り方
- 白菜を4等分
- 塩をまぶして一晩
- 水で洗って水気を切る
- キムチの素を塗る
- 容器に入れて発酵
保存期間:冷蔵で2週間〜1ヶ月
これで1玉消費。でも作るの面倒。
②白菜の浅漬け
作り方
- 白菜をザク切り
- 塩を振って揉む
- 重しをして一晩
保存期間:冷蔵で3〜5日
簡単。でも飽きる。
③白菜のクリーム煮
白菜+ベーコン+牛乳+チーズ。洋風で美味しい。1回で白菜1/4玉消費。
でも4回作る必要がある。現実は厳しい。
【対策4:近所に配る勇気】
白菜1玉を近所に渡す。
「重いけど、美味しいよ!」
相手の顔:「…重い」(本音)
白菜は重い。配るのも重労働。受け取る方も重い。
みんな重い。
4. 大根:長い付き合い(11月〜1月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:8月〜9月
- 収穫開始:種まきから60〜70日後
- 収穫ピーク:11月〜1月
【取れすぎレベル】★★★☆☆(持久戦タイプ)
大根、1本1kg超。しかも5本採れたりする。
合計5kg。
「大根5本、どうすれば…」
【大根の現実】
11月15日:「大根収穫!立派!1kg!」
11月16日:「大根おろし」
11月17日:「ブリ大根」
11月18日:「大根サラダ」
11月19日:「大根の味噌汁」
11月20日:「まだ半分残ってる」
11月25日:「やっと1本終わった」
11月26日:「あと4本ある…」
絶望。
【対策1:冷蔵保存】
保存方法
- 葉を切り落とす
- 新聞紙で包む
- 立てて冷蔵庫へ
保存期間:2週間
大根は長持ち。これが救いであり、呪いでもある(2回目)。
【対策2:冷凍保存】
方法1:おろして冷凍
- 大根おろしを作る
- 軽く水気を切る
- 小分けにして冷凍
使い方:解凍してそのまま使う。焼き魚に。
方法2:カット冷凍
- いちょう切り、短冊切りにする
- そのまま冷凍
使い方:凍ったまま煮物に。味が染みやすい。
【対策3:大根の大量消費レシピ】
①大根のステーキ
作り方
- 大根を3cm厚さの輪切り
- 下茹でする(竹串が通るまで)
- フライパンでバターで焼く
- 醤油で味付け
1回で大根1/3本消費。意外と美味しい。
②切り干し大根を自作
作り方
- 大根を細切り
- ザルに広げて天日干し
- 2〜3日でカラカラに
保存期間:1年
大根1本が切り干し大根100gに。圧縮率すごい。でも天日干しが面倒。
③大根の甘酢漬け
作り方
- 大根をスティック状に切る
- 酢、砂糖、塩で漬ける
保存期間:冷蔵で2週間
箸休めに。でも飽きる(何度目)。
5. 水菜:最長戦線(11月〜3月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:9月〜10月
- 収穫開始:種まきから40日後
- 収穫ピーク:11月〜3月
【取れすぎレベル】★★★★☆(長期戦の王者)
水菜、収穫期間が最も長い。11月から3月まで、約5ヶ月。
しかも霜にめちゃくちゃ強い。-5℃でも元気。
「いつまでいるの…?」
【対策1:冷蔵保存】
保存方法
- 湿らせたキッチンペーパーで包む
- ポリ袋に入れて野菜室へ
保存期間:3〜5日
【対策2:冷凍は諦める】
水菜は水分が多いので、冷凍に向きません。
解凍すると、ベチャベチャ。誰も食べたくない物体に。
つまり「食べるしかない」。
【対策3:水菜の活用法】
①サラダ(生) ②鍋(定番) ③お味噌汁 ④炒め物 ⑤漬物
バリエーションはあるけど、5ヶ月続くと全部やり尽くす。
そして飽きる。
6. 春菊:香りの持久戦(11月〜2月)
【収穫スケジュール】
- 種まき:9月〜10月
- 収穫開始:種まきから40日後
- 収穫ピーク:11月〜2月
【取れすぎレベル】★★★☆☆(香りが強い分、飽きやすい)
春菊、鍋には最高。でも毎日は無理。
独特の香りが強すぎて、食べ続けると疲れる。
【対策:冷凍保存できる】
冷凍方法
- サッと茹でる
- 水気を切る
- 小分け冷凍
保存期間:1ヶ月
冷凍すると香りが和らぐ。これが救い。
7. ブロッコリー:側花蕾の無限ループ(11月〜2月)
【収穫スケジュール】
- 苗植え:8月〜9月
- 頂花蕾収穫:11月
- 側花蕾収穫:12月〜2月
【取れすぎレベル】★★★★☆(終わらない収穫)
ブロッコリー、頂花蕾(大きな真ん中の部分)を収穫すると、側花蕾(小さな脇芽)が次々と出てきます。
「終わった」と思ったら、また出てくる。また出てくる。また出てくる。
12月〜2月まで、ずっと出続ける。
【対策:冷凍保存が最強】
冷凍方法
- 小房に分ける
- サッと茹でる(30秒)
- 冷水に取る
- 水気を切って冷凍
保存期間:1ヶ月
凍ったまま料理に使える。便利。
でも側花蕾が無限に出るから、冷凍庫がブロッコリーで埋まる。
月別・野菜地獄レベル
🥬 月別:秋冬野菜地獄レベル 🥬
種まきした野菜が育ち始める。まだ余裕。「今年は計画的!」と思う。
小松菜、ほうれん草、水菜、春菊、白菜、大根、ブロッコリー全員集合。一気に収穫期。冷蔵庫パニック。
毎日鍋。朝も昼も夜も鍋。「もう鍋飽きた」と家族の悲鳴。でも野菜は減らない。寒締めで甘くなってさらに増える。
小松菜、ほうれん草、水菜、大根まだ元気。ブロッコリーの側花蕾が無限に出る。「いつまで…?」と絶望。
水菜とブロッコリーまだいる。「もうすぐ終わる」と自分を励ます。でも水菜は3月まで採れる。
秋冬野菜がやっと終わる。「来年は量を減らそう」と誓う。でも4月になったら、また同じ量を植える。これが宿命。
秋冬野菜の救済策まとめ
【冷凍できる野菜】
✅ 小松菜(茹でて冷凍)
✅ ほうれん草(茹でて冷凍)
✅ 春菊(茹でて冷凍)
✅ ブロッコリー(茹でて冷凍)
✅ 白菜(カット冷凍)
✅ 大根(おろして冷凍、カット冷凍)
【冷凍できない野菜】
❌ 水菜(諦めて食べる)
【鍋以外の活用法】
月曜:鍋
火曜:炒め物
水曜:味噌汁
木曜:サラダ
金曜:漬物
土曜:「野菜休み」(無理)
日曜:また鍋
結局、鍋が最強という結論。
【近所に配る現実】
近所も秋冬野菜育ててる。みんな余ってる。
「葉物いる?」
「いや、うちも…」
全国の家庭菜園愛好家、同じタイミングで同じ野菜を育ててる。
配り先がない。絶望。
まとめ:秋冬野菜との共存は可能か
秋冬野菜、計画的に植えたつもりでも、必ず「取れすぎる」。
真実
- 11月:全員集合の地獄スタート
- 12月:鍋地獄のピーク
- 1月:まだ続く悪夢
- 2月:終わりの見えない戦い
- 3月:やっと解放
対策の要点
- 冷凍保存を最大限活用(これが全て)
- 鍋を毎日食べる覚悟
- 家族に強制的に食べてもらう
- 近所に配る(配り先があれば)
- 来年は植える量を減らす(絶対守らない)
最後に
秋冬野菜との戦いは、11月から3月まで約5ヶ月続く長期戦。
「冬は休める」という幻想、捨ててください。
毎日葉物。朝も昼も夜も葉物。緑色の何かを見続ける日々。
「もう見たくない」と言いながら、毎朝畑に出て収穫する。
それが私たちの冬。
でも、春が来て収穫が終わると寂しくなる。「来年も植えよう」と思う。
そしてまた同じ地獄を味わう。
これが私たちの愛すべき家庭菜園ライフ。
P.S.
この記事を読んでいるあなた、今まさに葉物に追われてませんか?冷蔵庫、緑色の何かでパンパンじゃないですか?
大丈夫。あなただけじゃない。全国の家庭菜園愛好家、みんな同じ。
共に頑張りましょう。野菜は裏切らない。ただ、予想を超えて育つだけ。
来年も、また頑張りましょう。懲りずに。
そして来年の11月、また「なぜこんなに植えたんだ…」と後悔しましょう。
それが家庭菜園愛好家の宿命です。

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